膝の痛みを引き起こす原因となるものには、スポーツや運動による膝の使い過ぎ、事故などによる膝の外傷(ケガ)、家事や立ち仕事など日常生活での膝への負担が長年に渡り蓄積しその結果、軟骨が磨り減り骨はもろくなります。

これらは加齢とともにみられる現象であり膝の痛み、動きの悪さなどが起こります。

【膝の負担を高める、痛みを増大させる要因】
・膝の使いすぎ
・肥満、筋力低下
・足の形の異常(O脚、X脚、不自然な歩き方、姿勢の悪さ、ケガ、事故などによる外傷)
・冷え、循環不良
など。

【膝の使いすぎ】
人が生活をする上で歩く、立ち上がる、座る、階段の上り下りの他、スポーツでの同じ動作の繰り返し、肉体労働による膝の動かす回数が増えれば増えるほど軟骨が磨り減り痛みがでます。

また、スポーツによりジャンプを繰り返す、走り続ける、ダッシュ、急停止などにより筋肉、靭帯の負担が大きくなり痛みがでます。

平坦な道を歩くだけでも膝には体重の2~3倍の負担が掛かります。 太っていると多くの体重を支えなければいけないため膝への負担が増えます。 筋力低下が起こっても骨や靭帯の負担が増えます。

【悪循環】
体が重くなる、筋力が低下する→体を動かすのが面倒になる→運動不足→肥満、筋力低下が進む→膝の状態が悪化

【足の形の異常(O脚、X脚、不自然な歩き方、姿勢の悪さ、ケガ、事故などによる外傷)】
O脚、X脚など足の変形があると足の重心が変わり膝の内側、外側に痛みが出やすくなります。

【下肢のねじれ】
あぐらをよくする人、横すわり(女の子すわり)により大腿骨や下腿の(膝から下)ねじれが起こり痛みが出る原因になる。

【不自然な歩き方、姿勢の悪さ】
猫背や反り越し、腰の痛みをかばうことにより膝へ痛みが出ることもあります。 ハイヒールなどかかとの高い靴、靴底が減ってしまっている靴、サイズの合わない靴などを履くと重心の偏りが起こり膝に痛みが出ることがあります。

【膝の使いすぎによる障害】
○腸脛靭帯炎(ランナーズニー)
大腿骨の外側に位置する腸脛靭帯が炎症を起こすことにより起こる 主に膝の外側に痛みが出ることが多い。走ることの多いスポーツで起こりやすい。 (陸上競技、バスケットボール、トライアスロン、ラグビー、サッカーなど) O脚の人に見られやすい

○膝蓋腱炎(ジャンパーズニー)
大腿前面の大きな筋肉の使いすぎにより膝の皿の下(膝蓋腱)脛骨の筋肉の付着部に炎症が起き主に膝の前側に痛みがでる。ジャンプやランニングの多いスポーツで起こりやすい。(バスケットボール、バレーボール、サッカー、バドミントンなど)

○鵞足炎(がそくえん)
大腿部裏(大腿二頭筋)、大腿前面(縫工筋)大腿内側(薄筋)の使いすぎにより、膝の内側に炎症が起こり、痛みが起こる。 女性、O脚の人に見られやすい。 (野球、サッカー、バスケットボール、水泳など)

○オスグット・シュラッテル病
ひざ下の骨(脛骨)に変形、膨張などの異常が起き、刺激に対して敏感になる。 膝をついたり、走る、膝を曲げると痛みが出る。 10~15歳位の特にスポーツをする男子に見られる。

○半月板損傷
半月板という膝のクッションの役割を果たす軟骨組織が、捻じれや伸ばされるような大きな負担がかかることで、断裂したり、傷ついたりする。 膝の中に引っかかる感じがしたり、膝が曲がったまま伸びなくなる(ロッキング症状)、力が入りにくかったりの症状が見られる。 膝が腫れ、膝関節内に水腫、血腫がみられる。

○靭帯損傷
膝には関節の中にある、前十字靭帯、後十字靭帯、関節外にある外側側副靭帯、内側側副靭帯がある。 膝を強く打った時、強く捻った時際に損傷する。 内側側副靭帯、外側側副靭帯、後十字靭帯は接触時に損傷しやすく、前十字靭帯は接触での損傷の他、スポーツなどでステップを踏んだり、ジャンプをした際に膝が崩れるようになり損傷する。 膝が腫れ、痛みが出る。

損傷レベルは3つに分けられ、Ⅰ度 明らかな損傷は見られない軽度なもの Ⅱ度 部分的に切れているもの Ⅲ度 完全に切れてしまうものに分けられる。